認知症と診断された母の記録

2014年に認知症(初期)と診断された母。遅まきながらその症状等を2017年夏より備忘録として綴っていこうと思います。既に過ぎ去った過去のあれこれについても思い出したときに追記していきたいと思います。

母の歯医者通院(5)

午前は脳外科で午後は歯医者。今日はダブルヘッダーだ。
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今日から虫歯の治療開始だ。
予約時間より少し早く到着したので、下の階にあるスーパーで明日からの乳製品、甘いもの抜きの食事、特に朝食に何を食べたら良いだろうと考える。

母は何度も何度も同じ質問をしてきて、何度も何度も同じリアクションを繰り返した。
母「何を買ったら良いの?」
私「乳製品と甘いもの以外なら何でも良いよ。」
母「何でダメなの?」
私「先生にダメって言われたでしょ。」
母「うそっ。そんなこと言った?いつ?」
私「さっき、病院で言われたばっかじゃん。」
母「うそっ。全然覚えとらん」
私「ほんとだよ。」
母「いや~っ、どうしよう~、頭がおかしい。ボケてきた~。」
私「まっ、そのせいで病院かよってるんだからね。」
母「(ピザトーストを手にとって)いつもこれ食べてる。これは良いよね。」
私「だ~め。これ乳製品だよね。先生から名指しでチーズはダメって言われたじゃん。」
母「じゃあ、一体何を食べれば良いの?」
私「野菜サンドとかご飯と味噌汁、オニギリ、お茶漬けとか何でもあるじゃんか!」
母「(ヨーグルトをカゴに入れて)これをいつも食べてるんだ」
私「これも先生がダメって言ってたよ。モロ乳製品じゃん。」
母「(ロールケーキとりながら)これは良いよね?」
私「甘いものもダメってイワレタジャンか!」
母「(泣きそうになりながら)もう食べるもの何も無いがねっ。一体どうすれば良いの?もう死ねってことか?」

といった会話がな何度も何度も繰り返される。忘れちゃうのではなく、聞いても覚えれないのだ。

歯医者後にまた買い物に来たが、同じリアクションがやはり繰り返された.........

さて、歯医者の予約時間。母の名前が呼ばれた。待合室で待っているつもりだったが「一緒に居て!」と言われたので治療室に同席。
冗談で先生に「思いっきりやってください!」と言ったら先生も「はは、分かりました!」と雰囲気良い感じで麻酔。
被せものとって虫歯を削ってその日のうちに歯を形成して完了。驚き。しかも今は歯と同じ色の白いプラスチック系の樹脂を使うらしい。
自分も銀歯が目立つから白いのに替えてもらおうっかな?

治療が終わり買い物してから母邸へ戻る。
乳製品、甘いものを大掃除。最初が肝心とピザトースト、チーズ、饅頭、ヨーグルト等を廃棄。
母も「一体どうしたらよいの?何を食べて生きていけっていうの?もう死ねってことか?」等、一通り涙目で嘆きながらも少し覚悟を決めたような?

でも認知症だから結局同じもの買ってきちゃう気もするが。。。。