認知症と診断された母の記録

2014年に認知症(初期)と診断された母。遅まきながらその症状等を2017年夏より備忘録として綴っていこうと思います。既に過ぎ去った過去のあれこれについても思い出したときに追記していきたいと思います。

流行りはみかん?

昨今、めっきり寒くなってきた。

で我が寝具もそろそろ厚めの布団が必要になってきた。しばらく日本を離れるが戻ってきたころにはもっと寒さが厳しくなっているであろう。

ってことで夕刻前、母邸に預けてある冬用の掛布団を取りに行ってきた。

ノーアポで訪問するのはいつものこと、行ったときはちょうど不在。おそらく散車(自転車散歩)に出かけているのであろう。

居ない間にせっせと押し入れから布団を引っ張り出すこと1分。

母が戻ってくるのを待つ間に持ち物(買ったもの)チェックしておく。

冷蔵庫はいつものように大量の漬物とヨーグルトが収まっている。期限が切れたものもたくさんある。まだあるのに買い物に行くと必ず買ってしまうためストックがどんどん貯まってきてしまうのである。(期限が切れたものは毎回私が捨てている。)

しかし、いつもとは少しさまが違っていた。

最近までやたらとトマトも買い込んでいたのだが、トマトは1パックのみ。

っが、替わりに大量のみかん(4袋くらい)がキッチンの流しの上に(汗

今の母の流行りは「みかん」のようで季節感は感じているようだっ。

程なくして戻ってきた母。

「みかん」のことを言うと少し照れて「あんた、少し持って帰りな!」と。

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 ↑イメージ画像(実際は8個入りが4袋)


引っ張り出された布団を見て「何これ?今からここで寝るつもり?」と。

理由を話すと「えっ、これあんたの布団だったっけ?ここに置いてあることなんか忘れちゃってたわよ。」だって。

 

小雨が落ちてきそうな天気だったので「もう、帰るね!」というと、何だか寂しそう。

今日も誰とも話す機会がなかったようである。

 

「一度、布団を持ち帰ってからまた歩いて戻ってくるから夕飯食べに行こうよ。」というと今度は「雨が降ってくるかもしれないし、歩いてまた戻ってくるのも大変だろうからいいわ!」だって。

 

トイレで用を足してから帰ろうとすると「何時に戻ってくるの?」「どこで食べる?」と舌の根も乾かないうちに…

 

自分で言った「やっぱいいわ!」は忘れている。

う~ん、これも認知症の片りんなのかなぁ?