認知症と診断された母の記録

2014年に認知症(初期)と診断された母。遅まきながらその症状等を2017年夏より備忘録として綴っていこうと思います。既に過ぎ去った過去のあれこれについても思い出したときに追記していきたいと思います。

母の「頑張る」という言葉。

母から神妙そうに電話が入った。

一昨日のオレの捨て台詞(「母ちゃんが頑張らないなら俺もう来ないねっ!」)の一部を覚えているようだった。

母「何でもう来ないって言ってたの?」
俺「頑張ってくれないんだよね?」
母「何で?」
俺「もう頑張らないっていったよねっ?」
母「そんなこと言ってないがねっ!だから私なりに毎日、散車して頑張っとるがねっ!」

いつものように、脳の運動と違う方向での頑張りの話になってしまう。

俺「違うでしょっ。脳動かすために毎日誰かと話す努力するように先生にも言われたよね?もうずーっとできていないよねっ!」
母「とにかく頑張るからこれからもちゃんと来て!」

ここで「分かった。頑張ろうね!」で終わってしまうといつものごとく次に行ったときにはきれいさっぱりと忘れ去られてしまっているのは目に見えている。心を鬼にして

俺「じゃあ、頑張るっていうのはこれから何をするの?何をして頑張るの?」

意地悪な息子になってしまっている。胸が痛い。

母ちゃんはその後も「私なりに散車頑張ってる。」とかいつもの感じ。
電話口で今までと同じようにデイサービスの利用やら、会合への出席やらグループホームやらの話をした。本人も調子よく「グループホーム行ってみる。」と言う。前にも調子よくそんなことを言って結局「何それ?そんなもん行きたくないわ!」となったことがあり、

俺「今回はホントに口先だけでないんだね?ちゃんと行くんだね?」
と追い討ちをかける(あ~胸が痛すぎる😢)

母「ごにょごにょ.....」とホントは行きたくない、面倒くさいという本音を吐露。

取り敢えず今回は
俺「俺や先生が勧めても否定的なことばかり言ってやらないから、何をして頑張るのか自分なりに考えてみて。」

と切電。

母ちゃんも電話口の向こう側で落ち込んでいるだろうなぁ。
俺も胸が痛すぎる。もうやだっ!どうにかして欲しい。

弱気である。




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